相続対策の全体の流れ
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”相続対策は現状の正確な把握から”
相続対策はそれぞれの状況によって必要性、緊急性が異なります。
はじめに法務・税務の視点から現状を正確に把握し、その後ご自身の希望を実現させる対策を検討していきます。
■■■相続人と財産を知ることから
相続対策は推定相続人と財産の棚卸を起点とします。
推定相続人を確認する
相続後に誰が相続人になるかを確認します。
配偶者や兄弟姉妹が推定相続人のときは、その方たちが先に亡くなったときに誰が相続人になるかも確認しましょう。
財産を棚卸する
どのような相続財産がいくらあるかによって、必要となる対策が決まります。
税務・法務の視点を取り入れ正確に確認していきましょう。
▶これらの調査が終わると、次に相続時のシミュレーションを行います。
■■■相続時のシミュレーション
法務、税務、手続き面での視点を取り入れて具体的なシミュレーションを行います。
法務のシミュレーション
現状のまま相続が起こると、誰がいくらぐらいの財産を取得するのか、相続人同士で争いになりそうな箇所はないかを確認します。
遺言を検討中の方は、各相続人の遺留分にも注目します。
税務のシミュレーション
相続税額、資産の分配が税金に与える影響を確認していきます。
小規模宅地の要件の確認、名義預金の確認、自社株の評価など税務の専門知識が必要となりますので、税務シミュレーションを行う際には税理士関与のもと行います。
手続き面のシミュレーション
相続人がどのような手続きを行わないといけないのか、作業量や手続きの難易度を確認します。
手続き面でのケアは見落とされがちな側面ですが、相続後には相当の負担となるケースもありますので十分確認しましょう。
▶シミュレーション結果に基づき可能な対策を検討します
■■■相続対策のご提案
シミュレーション結果を踏まえ、ご自身の希望を実現する対策を検討します。
遺言による対策
相続後の争いを防ぎ、相続人に負担がかからない承継を行います。
遺留分・予備的遺言などの遺言内容の検討、公正証書・自筆証書の選択、遺言執行者の指定の有無など、それぞれの相続に応じた最適な遺言を作成しましょう。
相続税の対策
相続税がかかる場合は、生前贈与・資産管理会社の設立などの負担軽減、生命保険・資産売却などによる納税資金の確保など、可能な対策を検討します。
相続税対策は税理士主導のもと行います。
事業承継対策
経営者の方は自社株の承継が最優先課題です。
株価の算定を起点に、種類株式、事業保険、納税猶予などにより経営権の円滑な承継の仕組みを作ります。
事業承継対策は株価の算定が基礎部分となりますので、税理士関与のもと対策を行います。
以上が相続対策の流れです。
現状を正確に把握したうえでシミュレーションを行い、シミュレーション結果とご自身の希望のギャップを埋める対策を検討していきます。
当事務所にご相談いただいたときは、十分なヒアリングを行ったうえで、それぞれのご希望に応じた対策をご提案いたします。
ご相談は無料ですので、何から手をつければよいかお困りの方はお気軽にご相談ください。